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少し真面目な話を

今朝は大変早きをして、筑波大付属小学校の学習公開・研究発表会に行ってきました。
同校の研究会には全国から多くの小学校の先生が集まり勉強しにくるのですが、なぜか一人先生じゃない僕が紛れ込み、見学してきたのです。

実は、ヤセイコレクティブの長崎でのライブに来てくれた方が小学校の先生で、たまに東京に来るとおっしゃっていて、その理由がこの研究会だったのです。今回誘って頂いて、普段小学生にもピアノを教えたりする自分としては、何か勉強になることがあるんじゃないかと思い、この研究発表会に参加したのでした。

学習指導要綱ってご存知ですか?文部科学省が提示する、「教えるべきこと」みたいなものですが、今の時代は、「音楽づくり」という項目があるんです。

その項目の6年生のところをみると
いろいろな音楽表現を生かし,様々な発想をもって即興的に表現すること。
音を音楽に構成する過程を大切にしながら,音楽の仕組みを生かし,見通しをもって音楽をつくること。

とあります。つまり、文部科学省が、明確に、「小学6年生に即興演奏をできるように教えましょう」と言ってるんです。これって知らなかった、周りのミュージシャン仲間も知ってた人いないんじゃないかな。

普通の小学校の先生ではなかなか教えきれなくて、それでこの筑波大付属小学校のように、研究に力を入れている学校に皆さん勉強しに来るわけです。

授業の内容をかいつまんで記すと、音楽とコミュニケーションを結び付けて、集団における学習という利点を活かし、より多様な音楽的学習を目指す、というところでしょうか。ここで文章にしても全然伝わらないかも。

授業の一つ一つがものすごく考えられていて、先生たちが本気で「どのように育って欲しいか」という事に向け、常に指導方法をブラッシュアップしていました。これはきっと音楽だけじゃなく、すべての授業がそうなんだと思う。本当に素晴らしい土壌の学び舎だと感じました。

学校教育、とりわけ初等教育というのは、子供たちのその後の人生に大変大きな影響を与えます。合唱で歌った曲とかみんな覚えてるでしょ。なのに、音楽業界の人間は、ほとんどその領域に関わってない。もっと、教育関係の人々と交流を持つべきだと思うんです。

最近よく、CDが売れないだの、こんな不況じゃ音楽続けられないだの、色々聞きますけど、俺から言わせたらちゃんちゃらおかしいんですよ。全部自分も含めミュージシャンの怠慢。ミュージシャンが食えない理由は、そんな表層的なとこが問題じゃなくて、根本的に音楽に興味がある人が減ってるからなんです。だから、抜本的な問題解決のカギは「学校教育」にあると断言できます。

筑波大付属小の教育のテーマの中に、「生涯学習」というのがありました。音楽教育の観点からどう対面するのか聞いてみたら、同校の先生方の意見としては、「できるようになる」ではなく「楽しめるようになる」を目指すということでした。生涯、音楽を楽しめるような人が増えるというのは大変嬉しいことだと思います。

自分は偶然こういう機会に恵まれて、考える機会を与えられたので、今後はこの分断された商業音楽と音楽教育の架け橋になれればいいなと思います。

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